国宝の茶道具にはどんなものがある? ~たとえば曜変天目~ ~日本文化紹介シリーズ~

はいみなさんこんにちは。今日は、国宝の中でも、茶道具の国宝に特化してご紹介していきたいと思います。

目次

曜変天目(稲葉天目)

南宋時代(12~13世紀)

喫茶用茶碗の最高峰とされた、中国南宋代の建窯(福建省付近にあった窯のこと)のものの中でも、この茶碗は最高傑作とされています。

井戸茶碗 銘 喜左衛門

李朝時代(15~16世紀)

桃山時代の茶人が好んだ高麗茶碗でも最上とされた井戸茶碗です。

松平不昧が所蔵したことで有名になりました。

志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)

桃山時代(16世紀~17世紀)

銘は江戸前期の大名茶人、片桐石州によるもので、鉄絵文様を垣に咲く卯の花に見立てたとされています。

飛青磁花生(とびせいじはないけ)

元時代(14世紀)

飛青磁は元時代の中国・龍泉窯(りゅうせんよう、浙江省(せっこうしょう)付近にあった窯のこと)で盛んにつくられ、日本の茶人に特に好まれました。

青磁鳳凰耳花生 銘 万声(せいじほうおうみみはないけ めい ばんせい)

南宋時代(13世紀)

南宋時代の龍泉窯でつくられた、青磁の花生です。

徳川家光が東福門院(とうふくもんいん)に持たせたと伝わる、由緒ある名宝です。

錫縁梅樹蒔絵香合(すずぶちばいじゅまきえこうごう)

鎌倉時代(13世紀)

北条政子が奉納したと伝えられています。

漆を塗り重ね、金粉を濃く蒔き付けた技法で仕上げられた梅の文様が美しいです。

色絵藤花文茶壷(いろえふじはなもんちゃつぼ)

野々村仁清作 江戸時代(17世紀)

仁清による、卓越したろくろ技術と、華麗な絵付けによる茶壷です。

当時の京風文化を象徴する作品とされています。

執筆者:山本和華子

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