西洋と東洋の建築の違い、そして集落の建築の話

はいみなさんこんにちは。

今日は、建築家である隈研吾さんと、10人の方の対話が収められている『くまの根』を要約しながら、

建築のあらゆる話をしていきたいと思います。

集落と建築(原広司・セン=クアン・隈研吾)

北アフリカには、先住民族ベルベル人の伝統的な集落、クサールがあります。

クサールは中庭型の住居が密集し、要塞化した集落で、メディナの原型とされています。

クサールに住むベルベル人は、内陸側(オアシス)を利用して農耕を営んでいます。

またクサールは、日干しレンガで出来ています。

ベルベル人はアフリカの地中海側に住んでいた民族で、アラブとの融合がはかられ、

マグレブ文化を築きました。

アルジェリアのガルダイアという集落のすべての住居は、必ずモスクが見える配置で建てられています。

これは、神がすべてを見通していることを象徴的に表しているということです。

ルグビンという集落は、円筒状の躯体を土でつくり、その上に植物素材の屋根をかけます。

住棟の前には「ザンデ」と呼ばれる軒下空間が設けられ、内部と外部の緩衝領域となっています。

人々はサバンナの強い日差しを避けるように、ザンデで憩います。

建築はアートである(高階秀爾・伊東順二・隈研吾)

ジョルジュ・スーラは初めて海を見たときに、海面に反射する光を表現することを考え、

そこから点描画法を生み出しました。

隈研吾さんの建築は、ファザードに小さなルーバーを多用することなどから、

点描画法のようだと言われることもあるそうです。

西洋では歴史的に建築の理論が堅固なものとしてあります。

例えばウィトルウィウスによると、「強さ」「用」「美」の3つの条件に当てはまれば建築である、というように。

「建築はこうであるべきである」という概念がきっちりされていると、

東洋の建築を見た時に議論が起こる場合があります。

実際に、法隆寺が世界遺産として登録されるときに、「その建築はオリジナルなのか」という議論が起こりました。

法隆寺の木材が一部付け替えられていたからです。

しかしそれ以降、世界遺産の基準が徐々に見直されていきました。

このように、東洋と西洋では、建築に対して認識の違いがあるのです。

建築はモノとしての建物だけでなく、お寺や神社の境内のように、

周囲の環境も含めて捉えるべきなのではないか、という考え方が浮き上がってきました。

執筆者:山本和華子

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この記事を書いた人

普段はWebデザインOLやってます。仕事が楽しすぎて鳥になりそう。
週末は物書きしてます。新刊『ほっこりしたい人のための 週末、日本文化』アマゾンで購入可能です。
クリエティブ職のため、日々教養を深めており、休日はこのサイトにて記事を投稿しております。

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