アジアの地理と文化の特徴

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東アジア

ユーラシア大陸はアジアとヨーロッパに分けられ、その境目にはウラル山脈があります。

黄河流域には古代、黄河文明が成立しました。

その黄河文明の中流域では中華思想が展開され、東アジアに大きな影響を与えてきました。

沿岸部や島嶼(しょ)部の気候は、季節によって風向が逆になる風であるモンスーンの影響が大きいです。

したがって東アジアの沿岸部や島嶼部では、冬と夏の気温差が大きいです。

東アジアは共通文字としての漢字や、仏教・儒教による精神的基盤などの文化を共有しています。

東南アジア

インドシナ半島は熱帯であり、モンスーンの影響を受け、降水量も多いため、稲作が広く行われています。

インドシナ半島では、中国文明、インド文明のほか、インド洋をはさんだ西アジア、さらにはヨーロッパの文化ももたらされました。

また宗教では、仏教、キリスト教、イスラム教が併存しています。

1967年にASEAN(東南アジア諸国連合)がインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5か国で結成されました。

東南アジアは、経済成長が著しい地域として世界から注視されています。

マレー半島とスマトラ島に挟まれたマラッカ海峡は、古代から中国、アラビア、ペルシャ、インドなどの帆船が行きかい、「海の街道」として海洋交易路の要衝でした。

南アジア

南アジアは人口が急増しているとともに、人口密度が高いです。

インド半島のほとんどはデカン高原で、熱帯気候(サバナ)であるため、綿花をはじめとした畑作が農業の中心です。

ガンジス河の中下流域にあたるヒンドスタン平原東部は、夏季に海から吹いてくる湿ったモンスーンが山脈にぶつかるため、大量の雨がもたらされ稲作が盛んです。

南アジアでは、古代のインダス文明から始まり、バラモン教、仏教、ヒンドゥー教をはじめさまざまな宗教や思想が生まれ、周辺地域へ大きな影響を与えました。

インドのカースト制度は、アーリア人が先住民のドラヴィダ系を支配するために、輪廻転生観によって作り出された社会制度です。

執筆者:山本和華子

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