資本主義というシステム
資本主義とは、飽くなき利益を得るための社会制度です。
資本主義はヨーロッパで発達したのですが、その資本主義が発達するには、
そのスタートラインに、蓄積された資金が必要となりますが、
そのスタートラインは、大航海時代の重商主義が担いました。
ヨーロッパが本源的蓄積を得るために、当時、中南米の銀が採掘されましたが、
それは、アフリカの黒人奴隷を中南米に送り込み、大量の銀を採掘することでなされました。
要するに、半ば泥棒のような収奪によって、最初の資本が集められたのでした。
資本主義とは、飽くなき利潤獲得を目的とする制度なので、
最初から社会の利益に貢献することを目的にはしていません。
ヨーロッパの200年の豊かさは、アジア・アフリカの貧困の上に成り立っていました。
資本主義は、世界が共に豊かになるシステムとは言えません。

資本主義の巧妙なカラクリとは
経済学とは、稀少財の配分方法であると定義されることがあります。
この世界において、人々が使える財は限られています。
その限られた財をどう配分するかで、人類は闘ってきました。
人類の歴史は、稀少財の争奪戦の歴史でもあります。
財を増やし、なるべく多くの人たちに配分し、争いごとをなくすことを目的として、経済学がうまれました。
資本主義社会では、利益を、贅沢を楽しむためにあてるのではなく、さらなる利益のための道具としてきました。
その後、社会は常に成長し、発展しなければならないという強迫観念や不安感情が、
資本主義と共に人々に植え付けられていくようになりました。
資本主義では、常に新しい商品、低賃金の労働力を求めます。
常に古い商品を捨て、人々に新しい商品を売り続けるために、消費者に不安を煽り、
新しい商品を買わせていくのでした。
資本主義に付随する文化支配
19世紀は、ヨーロッパの帝国主義国が、アジア、アフリカに押し寄せた時代でもありました。
帝国主義は、資本主義の1つの段階に位置しています。
資本主義は、経済的支配に留まらず、文化支配の時代でもありました。
この時代から、ヨーロッパの文学・音楽・芸術・科学は、世界の人々が学ぶべき模範となりました。
資本主義の次に来る世界とは
資本主義以前の世界には、互恵主義や朝貢貿易などの時代がありました。
当時生きていた人々は、互恵主義や朝貢貿易の社会が永遠に続くものと考えていたことでしょう。
現代に生きる私たちも、資本主義の社会は永遠に続くものだとなんとなく思っている節があります。
しかし、互恵主義や朝貢貿易が、ある時代に限られたものだったとの同様に、
資本主義も、ある時代のものでしかないと考えられています。
アジアの経済のみならず、文化や学問がもう一度見直される日が来ることも可能性のしてはあるのです。
執筆者:山本和華子
参考文献 的場昭弘著 『資本主義全史』 SBクリエイティブ
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