地理学とは、地球上で起こるさまざまな現象を、場所と空間の視点から考える学問です。
山地や河川、気候、地形などを扱う自然地理学と、
人口、都市、産業、文化、宗教、政治などを扱う人文地理学に大別されます。
単に国名や地名を暗記するのではなく、「なぜこの地域に都市が発達したのか」のような、
人間と自然環境との関係を読み解くことが地理学の目的です。
ロシア
ロシアの対欧貿易で最大の輸出相手国は、なんとオランダです。
ライン川の河口はオランダのロッテルダムで、ここにはヨーロッパ最大の港である、
ユーロポート(ロッテルダム港)があります。
オランダは、ロシアがヨーロッパ市場へモノを供給できる、玄関口のような役割を果たしているのです。

中国
中国の輸出統計の1位が機械類、2位が衣類です。
衣類は、労働集約型産業の一つで、多くの労働力を必要とします。
さらに中国では綿花の生産が世界最大であることも、輸出量の多さに影響を与えています。
中国では、国内の豊富な資源を活用して、鉄鋼業が発達しました。
しかし、実は中国の鉄鉱石の鉄含有量は33%しかなく、
逆にオーストラリアやブラジルの鉄鉱石の鉄含有量が多いため、
オーストラリアやブラジルでの採掘コストが安く、
中国には豊富な鉄鉱石があるにも関わらず、その多くを輸入しています。


アゼルバイジャン
アゼルバイジャンからジョージア、そしてトルコへとパイプラインが延びています。
しかし、そのパイプラインは最短距離ではありません。
本来、パイプラインはアルメニアを通るのが最短なのですが、
現在、アルメニアとトルコの関係が良くないため、パイプラインが通っていません。
かつて、トルコがオスマン帝国だったとき、アルメニア人が大量虐殺される事件がありました。
しかし、トルコ側はそれを認めていません。
このような経緯があり、アルメニアを通らず、アゼルバイジャンからトルコまでのパイプラインは、
ジョージアを経由するという選択が取られました。
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インド
自動車産業では、インド政府と日本企業(スズキ)との合弁企業(マルチ=スズキ)が設立されました。
インドではダイヤモンドの原石を輸入し、
研磨して宝石となったダイヤモンドを輸出する、加工貿易が盛んです。


ケニア
かつてイギリスの植民地支配を受けたケニアでは、
イギリス人の嗜好に合わせて茶を栽培するプランテーションが発達しています。
また、ケニアの輸出品目の2位に、「装飾用の花等」が入っています。
ケニアで栽培されたバラは、ドバイ国債空港を経由して、オランダや日本へ輸出されています。
【参考文献】
フランス
フランスの2018年の輸出の3位に、「航空機」が入っています。
フランス南部のトゥールーズには、航空機メーカーであるエアバス社があります。
現在、アメリカのボーイング社と、フランスのエアバス社で、この市場を二分しています。
【参考文献】

ノルウェー
ノルウェーには、北海油田、ガス田の豊富な海底資源があります。
その海底資源は、パイプラインによってイギリスなどに輸出されています。
また深い入り江は、サーモンの養殖に適しており、「オーロラサーモン」というブランドで輸出されています。
ノルウェーは、EU非加盟を貫いています。
なぜノルウェーの国民がEU加盟に消極的なのかと言いますと、
漁業に対するEUの厳しい規制から独立した漁業政策を求めているからです。
メキシコ
メキシコの保税加工工場のしくみを、マキラドーラと言います。
アメリカから部品を送り、メキシコの低賃金労働力で製品化し、米国市場に再輸出するしくみです。
これでメキシコは、外国の資本と技術を導入し、自国民の就業機会を確保してきました。

オーストラリア
オーストラリアの主産業は、農牧業と鉱業です。
オーストラリアでは石炭が世界2位、天然ガスが世界5位と、エネルギー資源の輸出も盛んです。
オーストラリアは資源が豊富ですが、工業がなかなか発展しません。
その理由の一つに、資源産地と大都市が離れていることが挙げられます。
オーストラリアは非常に大きな国ですので、陸上輸送ものすごくコスト高となってしまうのです。

執筆者:山本和華子
参考文献 宮路秀作著『経済は地理から学べ』ダイヤモンド社
山岡信幸著『教養としての地理』PHP研究所

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