世界の文化・アート・歴史– category –
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「芸術」と「工芸」って何が違うの? ~ファイン・アート確立までの歴史~
以前、私は『アジアの民族文化』という本を出版しました。 アジア圏やイスラム圏では、「芸術」というとガラスの水差しや陶磁器、書道作品など、多岐にわたります。 日本国内を見ても、「芸術」といえば襖絵もあれば茶碗をはじめとした茶道具があります。 ... -
中国は、共産主義の政治と市場経済をどんな風に両立しているのだろう? ~改革開放政策と社会主義市場経済、鄧小平政権の解説~
私は元々、漢詩や東洋思想が好きで、それで一度、中国語のオンラインレッスンの体験講座に申し込みをしたことがあります。 しかし、その中国語の先生が、漢詩や東洋思想についてあまりいい顔をしなかったことがずっと疑問でした。 「え!自国の文化を誇り... -
世界最高峰のチェリスト、ヨーヨー・マ『ベスト・コレクション』~音楽を楽しむことは、人を知り、世界を知ることに繋がっていく~ ~極上のクラシック音楽を聴いてみたシリーズ~
世界中にファンを持つ、世界最高峰のチェリスト、ヨーヨー・マさん。 愛くるしい笑顔、穏やかで謙虚な姿勢、みんなが虜になっちゃう。 ちなみに彼は、大学では人類学を専攻していたそうです。 今日はヨーヨー・マさんの『ベスト・コレクション』を聴いてい... -
人類は、何のために「芸術」と「創造性」を手に入れたのだろうか ~円環世界で、人さまと反響・共鳴し合いながら生きていくということ~
ヒトは、他の生物と違い、なぜ芸術や創造性を自分たちの生活に取り入れたのでしょうか。 ①意味を求める 人間は、「なぜ生きているのか」「自分は何者なのか」という問いに応えられるような、 強度の高い「意味」を構築することで生き延びてきました。 その... -
東洋思想『老子』と人間の反脆弱性、ダーウィンの進化論と人間の変容性について ~しなやかに生き延びるということ~
私たち人間は、どんな風に生きていくことが「推奨されているのか」、について書いていきますね。 東洋思想『老子』 東洋思想で有名な書物の一つに、『老子』があります。 『老子』の第52章に、「柔を守るを強という」という言葉が書かれています。 どう... -
そもそも人類は生存し続ける必要があるのか ~天才と「自称天才」について~
人類は、というか「ヒト」の遺伝子は、 生存戦略のために、ランダムに一定数、突然変異をして、いわゆる「天才」を生み出すことで、 絶滅しないで生き延びてきました(諸説あります)。 大衆凡人は、ぼんやり呑気に生きていくことができますが、 たまたま... -
人生の旅を続けるということ
私は以前、『歴史をたどる、プチ旅行』という本を出版しました。 リンク 私は旅が好きです。 20代前半の頃は、旅行先のキラキラした写真を撮影して、SNSに投稿して承認欲求を満たすために旅行をしていましたが、 早々に、それには飽き足らなくなりました。... -
キリスト教の外典、『トマスによる福音書』の内容の特徴と、「自分なりの生きざまの美学やスタイルを構築していく」ということ
キリスト教の新約聖書の「正典」と呼ばれるものは、 マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4人による福音書を指します。 これ以外の、イエスに関わる文書はすべて、「外典(がいてん)」と呼ばれます。 今日はその外典のうちの、『トマスによる福音書』について... -
フィクサーのような女性になりたい。
世の中の「ツボ」をおさえる 人間の身体には経絡(けいらく)というものがあります。 その経絡にはそれぞれ大事なツボがあり、そのツボをおさえると、身体全体に響きます。 外交戦略にも似たお話があります。 フランス外交には、「全体の、網羅的な情報を... -
大志や理念を実現させていく者が、マキャベリストに潰されないために ~イーロン・マスクとジャック・ドーシーの事例から~
私も若い頃は、マキャベリストに憧れていたものです。 マキャベリストとは、一言で言うと「目的のためには手段を選ばない人」のこと。 「マキャベリスト」という言葉は、『君主論』を著したイタリアの政治家、ニコロ・マキャベリが基となっています。 色ん...