はいみなさんこんにちは。
今日は、ジョン・ムーア著『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?』を要約していきたいと思います。
●かつてのアメリカ人にとってコーヒーは、「必需品ではあるが、とうてい楽しめるものではない日用品」という認識でしかなかった。ほとんどのアメリカ人はコーヒーを、朝の活性剤として、あるいは昼食後の眠気覚ましとしてグイッと飲むものだと認識していた。コーヒーに大した期待を抱いてはいなかった。
●そんな中、1971年、スターバックスが設立された。そこは、深煎りのアラビカ種でいれた、味わい深いヨーロピアンスタイルの、濃厚な風味のある最高の味わいのコーヒーが体験できる場所だった。
●スターバックスには世界を変えるという使命があった。ささやかではあるが人々の生活に潤いを与えたかった。一杯のドリンクを飲むお客様に、心の通った永続的な関係を築くことに焦点をあてた。
●スターバックスは、広告に多額の資金をかけることなく、最も尊敬を集め賞賛される、世界的な一流優良企業のひとつとなった。店内での体験が、スターバックスのマーケティングの主力となった。
●スターバックスは自社のコーヒーをもっと大勢の人に味わってもらいたいという思いから、テイスティングサービスを開始した。無料でコーヒーを提供することで、深煎りコーヒーに対する情熱、商品に対する誇りを分かち合っている。
●スターバックスの品質に対する頑ななまでのこだわりは、豆の選定、時間をかけて深煎りにローストする工程、パッケージに及び、そのおかげで濃密なファンを獲得した。
●スターバックスでは厳選した豆から一杯のコーヒーになるまでのストーリーを、コーヒーセミナーで伝えるのである。「コーヒーを伝えるスペシャリスト」がさまざまなコーヒーの品種について講義し、コーヒーに合う果物やチーズ、チョコレートについて提案する。スターバックスはコーヒーに対する熱い思いを、コーヒーセミナーを通してお客様と分かち合うのである。
●真摯な態度で自分たちのやっていることを伝える企業は、人々から慕われて息の長い企業となる。
●ロケーショニング(立地を選ぶこと)はマーケティング戦略の一つであるが、出店された店舗が広告としての効果を果たすため、現在ではどの業界にとってもロケーショニングは重要視されている。
●スターバックスでは目立つロケーショニングに加えてテイスティングサービスや口コミが功を奏し、独特の宣伝方法で注目を集める存在となった。
●スターバックスにおけるグッズは、ドリンクを飲むという体験を引き立たせ、際立たせる重要なアイテムである。例えば、ステンレス製のタンブラーが通勤者の必須アイテムとなった現象は、スターバックスが広めたことである。
●スターバックスは心に残る体験をしてもらおうと日々努力している甲斐あって、お客様はその魅力について友人や家族に話すことが多い。広告に踊らされず、お客様が価値を認めた商品やサービスについて自らの意思で話題にすることこそが、本物の口コミである。
●人々の現実の暮らしには、理想とのギャップがる、そこでスターバックスは、生活を豊かにしたいという人々の中にある願望を現実のものにしようと努めている。
●最高のコーヒー、忙しい日常から離れてくつろぐ機会を提供することで、お客様は現実と願望を埋めることができる。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手に取って読むことをオススメします。
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