国宝の名城の特徴と見どころ ~日本文化紹介シリーズ~

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姫路城 国宝 世界遺産

別名 白鷺城

築城年 1346年

天守構造 連立式 / 望楼型

築城者 赤松貞範

姫路城は、鎌倉時代以来の播磨国の有力国人・赤松家が築いた居館が起源です。

江戸時代には池田輝政が入り、1609年には立派な天守が建造されました。この天守は当時の姿のまま現存しています。

「望楼(ぼうろう)型」とは、一階もしくは二階建ての入母屋(いりもや)造りの建物の上に、物見の建物(望楼)をのせたものです。

層塔(そうとう)型の天守に比べて、望楼型天守は豪華な印象になります。

「層塔型」は、関ケ原の戦い後に登場した形で、第一層から同じ形の建物を積み上げていくものです。

天守4階には、敵兵の監視や射撃を行う「石打棚」が設けられています。

また、店主は地階から5階までを貫く2本の大柱に支えられています。

連立式とは、天守と2基以上の小天守や隅櫓(やぐら)を連結したものを言います。

連立式では、内側に中庭ができるのが特徴です。

姫路城の入り口は「菱(ひし)の門」といい、門からは狭間(さま)のある土塀が伸びています。

狭間とは、城の壁や塀などに開けてある穴のことで、戦闘の際はそこから矢や鉄砲などで攻撃しました。

松本城 国宝

築城年 1593~1594年

築城者 小笠原氏(島立氏)

天守構造 連立複合式 / 望楼型

松本城は、防御性と攻撃性を備えた、戦国時代の平城です。

戦国期を特徴づける、実践的な天守群と、平和の時代を象徴する開放的な月見櫓が合体し、見事に調和しています。

松本城を象徴する鮮やかな黒い壁は、漆や柿渋を塗った板を壁に張る「下見板張」という手法で生まれたものです。

内堀南東側は、晴天時に、天守と日本アルプスが広がる雄大な風景を撮影することも可能です。

犬山城 国宝

築城年 1537年

築城者 織田信康

天守構造 複合式 / 望楼型

本丸跡に建つ天守は、三重四階の望楼型で、1617年に入城した成瀬正成が整備したものが現存しています。

犬山城の天守の屋根には、亀の甲羅に桃を乗せた飾瓦が据えられています。

縁起物である亀と桃を置くことで、天守を災いから守っています。

天守入り口の脇には、武者窓を備えた附櫓が建っています。

武者窓とは、屋敷を警固するために、外の様子をうかがう目的でつくられた窓です。

彦根城 国宝

築城年 1603年

築城者 井伊直継・直孝

天守構造 複合式 / 望楼型

金亀山上に建つ天守は眺望がよく、最上階からは琵琶湖を見渡すことができます。

天守は唐破風(からはふ)などの破風が多用され、優美かつ威厳のある姿となっています。

破風とは、屋根の妻側の造詣のことを指します。

二階千鳥破風の裏側など、4か所には隠し屋根が設けられており、攻撃拠点となっていました。

松江城 国宝

築城年 1611年

築城者 堀尾吉晴

天守構造 複合式 / 望楼型

天守地階には深さ約24mの井戸が設置されています。

籠城戦の際に飲料水を確保するための井戸でした。

天守の鯱は木造銅張で、全長は約2.08mです。

現存する木造鯱最大を誇るサイズです。

執筆者:山本和華子

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