メソポタミアの商人
メソポタミアは、世界最初の商人が生まれた地域として知られています。
メソポタミア文明は、天然資源が不足している地域であり、
木材や石材などは他の地域から輸入する必要がありました。

当時、メソポタミア文明とインダス文明の間には交易関係があり、その交易を担ったのがエラム人でした。
インダス文明には、鉱石のラピスラズリが採れました。
そのラピスラズリは、メソポタミアやエジプトに輸出され、エジプトではツタンカーメン王のマスクに使われたそうです。
フェニキアの商人
古代、ギリシャ人は地中海の東側に、フェニキア人は西側に植民市を築きました。
フェニキア人は、現在のレバノンを中心に進出した、海洋民族でした。
メソポタミアのエラム人やフェニキア人は、文字を発明・改良しました。
それは、交易をやりやすくするために発明されたと考えられています。

フェニキア人の植民市の中でも最も重要だったのは、カルタゴでした。
カルタゴは、地中海交易の結節点として機能していました。


シルクロードの商人
シルクロードで活躍した商人は、パルティア人でした。
パルティアとは、紀元前5世紀~紀元前3世紀にかけて、イラン高原を支配したイラン系民族の国家です。
シルクロードの代表的な交易品は絹でした(名前にもある通り!)。
逆に、地中海世界からアジアへ輸入されたものに、ブドウ酒やガラス製品などがありました。
確かに!奈良の正倉院には、ペルシャのガラスの水差しが残っているとか・・・。

ソグドの商人
ソグド人は、シルクロード交易の立役者でした。

8世紀のユーラシア大陸では、唐王朝とアッバース朝が二大帝国として並立していました。

この2国の交易を機能させていたのは、ソグド商人でした。
当時、ソグド語は中央ユーラシアの共通語でした。
唐代、長安には多くのソグド人が住んでいたと考えられています。
執筆者:山本和華子
参考文献 玉木俊明著『商人の世界史』 河出書房新社
【本を出版しました】
あなたも世界の解像度を高めてみませんか?
本書は、客家、ネワール族、ドラヴィダ人、フェニキア人など、
マイナーな少数民族の世界遺産も掲載しています。
世界は、覇権の歴史だけで彩られるわけではない。
豊富なカラー写真が載っていて分かりやすく、
世界史を紐解きながら世界遺産について解説しています。
また、海外旅行のための事前学習としても使えます。


