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日本の有名な茶室を知ろう ~用の美、国宝、浮世~ ~日本文化紹介シリーズ~
待庵 待庵(たいあん)は、京都府にある東福寺の末寺、妙喜庵(みょうきあん)にある茶室で、国宝に指定されています。 千利休の遺構と伝えられています。 利休は、「渡り六分(ろくぶ)に景気四分(よんぶ)」という言葉を残しました。渡りとは用、景気と... -
鈴木大拙、禅を世界に広めた功労者 ~日本文化紹介シリーズ~
鈴木大拙(だいせつ)とは、明治から昭和にかけて活躍した仏教学者です。 禅についての著作を英語で著し、仏教、とくに禅の教えを海外に紹介しました。 現代人は閑暇(ひま)を失っている 現代人はとにかく忙しいという話はよく聞きますが、鈴木大拙の考え... -
世阿弥著『風姿花伝』入門 ~能楽の始まり、歴史から哲学、魅力まで~ ~日本文化紹介シリーズ~
みなさんこんにちは。 今日は、世阿弥の記した『風姿花伝』にはどんなことが書かれているのか、解説していきたいと思います。 世阿弥の人生と、『風姿花伝』が書かれた社会背景 世阿弥(ぜあみ)は、室町時代初期の猿楽師です。父である観阿弥(かんあみ)... -
日本美術の特徴とは? 歴史や西洋美術との対比にも注目
みなさんこんにちは。 今日は、西洋美術と対比しながら、日本美術の特徴を見ていきましょう。 まず、日本美術の特徴を挙げていきたいと思います。 日本美術は、継承の美術 西洋美術には、既存の芸術を壊すことで、常に新しい価値を生み出す歴史があったそ... -
正倉院にはどんなお宝が眠っている? ~琵琶から仮面まで~ ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、正倉院と、正倉院に眠っているお宝についてご紹介していきたいと思います。 正倉院とは? 正倉院(しょうそういん)とは、奈良県奈良市の東大寺大仏殿の北西に位置する、大規模な高床式倉庫です。 また正倉は、三角の木を... -
落語の創始者である安楽庵策伝の、茶人の側面に迫る ~日本文化紹介シリーズ~
落語の発祥者は、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という人物と伝えられています。 安楽庵策伝は、戦国から江戸初期にかけての僧侶でした。 当時、僧侶は仏教の教えをわかりやすく、そして面白く伝える必要がありました。 そこから落語が出来てくるわけ... -
古典和歌の四季を楽しもう ~平安貴族の教養を知る~ ~日本文化紹介シリーズ~
【春】 壬生忠岑(みぶのただみね) 春立つと いふばかりにや み吉野の 山もかすみて けさは見ゆらむ 現代訳) 春になったと口にするだけで、雪深い吉野山も、今朝は霞んで見えるのだろうか。 この和歌は、鎌倉時代に編纂された『新古今和歌集』に選... -
日本美術の歴史を築いた画家たち ~長谷川等伯、狩野派、土佐光起、琳派~ ~日本文化紹介シリーズ~
長谷川等伯 安土桃山時代、石川県の七尾出身です。京都へのぼり、当時隆盛を極めていた狩野永徳のライバルとして、一代で成り上がった絵師です。 代表作に、国宝の松林図があります。この作品では、日本独特の湿潤な空気を表現しています。 狩野派 狩野派... -
国宝の茶道具にはどんなものがある? ~たとえば曜変天目~ ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。今日は、国宝の中でも、茶道具の国宝に特化してご紹介していきたいと思います。 曜変天目(稲葉天目) 南宋時代(12~13世紀) 喫茶用茶碗の最高峰とされた、中国南宋代の建窯(福建省付近にあった窯のこと)のものの中でも、... -
茶道の歴史が知りたい!「書院の茶」と「草庵の茶」の違いって? ~日本文化紹介シリーズ~
茶道の歴史 まず、日本に初めて中国大陸からお茶が持ち込まれたのは、遣唐使の時代(7~9世紀)だったと言われています。 このときのお茶は今で言う烏龍茶のようなもので、この色が私たちの言う「茶色」になったそうです。 現代のような嗜好品ではなく薬...