トルコの基本情報・歴史・政治・経済・世界遺産・伝統料理・文化をわかりやすく解説 ~ビザンツ美術からエルドアン大統領まで~

目次

トルコの基本情報

正式名称 トルコ共和国

首都 アンカラ

言語 トルコ語(公用語)

トルコの歴史 古代~中世

アナトリア地域に、紀元前20世紀にヒッタイト人がやってきます。

紀元前17世紀に、ヒッタイト人はヒッタイト王国を建国します。

しかし、紀元前12世紀に海の民によってヒッタイト王国は荒らされ、その後アッシリア王国によって滅亡します。

その後、紀元後4世紀、アナトリア地域は東ローマ帝国の一部となりました。

ここで、オスマン1世が登場します。

オスマン1世は東ローマ帝国との戦闘で勝利して勢力を拡大し、「オスマン帝国」となっていき、領土をどんどん拡大していきました。

しかし、1402年に、ティムール朝との戦い(アンカラの戦い)でオスマン帝国は敗北し、オスマン帝国は一時的な滅亡状態となりました。

その後、メフメト1世により、オスマン帝国を回復させていきました。

15世紀、コンスタンティノープルはイスタンブールと名前が変更しました。

トルコの歴史 近代

17世紀より、度重なる戦争により疲弊していき、国内情勢は不安定になっていきました。

そして、オスマン帝国は徐々に衰退していきます。

1789年にフランス革命が起こったことにより、各地で独立戦争が起こります。

そんな中で、オスマン帝国は次第に領土を失っていきます。

その頃の皇帝だったアブデュルハミト2世は、独裁政治を行っていました。

アブデュルハミト政権を倒そうと立ち上がったのが、「青年トルコ」という集団でした。

青年トルコは憲法と議会を基盤とした国家建設を訴えていました。

その後青年トルコは政権を獲得しました。

しかし、第一次世界大戦でオスマン帝国は敗北し、さらに領土を縮小させ、青年トルコは崩壊しました。

ここで、ムスタファ・ケマル氏が登場します。彼は、トルコの国家づくりの基盤を整えました。

そして1923年、ムスタファ・ケマル氏はオスマン帝国の消滅と、トルコ共和国の成立を宣言しました。

トルコの世界遺産 イスタンブール歴史地区

アヤ・ソフィア(世界遺産)

トルコ北西部のイスタンブールは、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国といった大国の首都となった歴史を持つ都市です。

三方を海に囲まれ、交易に適していた上に軍事的な価値も高かったため、スパルタ、アテネ、アレクサンドロス大王率いるマケドニア王国と、次々に支配者が代わっていきました。

アヤ・ソフィアやブルー・モスクなど、多くの歴史的建造物が残され、東西文明の交差点であった歴史を伝えています。

【アヤ・ソフィアとは?



アヤ・ソフィアはビザンツ建築の最高傑作と評されています。
もともとキリスト教の大聖堂でしたが、その後博物館となり、2020年から現在にいたるまではモスクとなっています(2025年12月現在)。



アヤ・ソフィアの見どころは、フレスコ画の壁画です。
この壁画は、ビザンティン美術の傑作として知られています。

トルコの世界遺産 ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群

カッパドキア

カッパドキアは、キノコ形や尖塔形などの奇岩が林立する中に、洞窟聖堂や洞窟修道院が点在する地です。

3世紀半ばに、ローマによるキリスト教の弾圧が始まると、キリスト教徒たちが隠れ住んで信仰を守り続ける地となりました。

キリスト教徒たちが身を潜めたギョレメ渓谷には、約30の洞窟聖堂が現存しています。

トルコの世界遺産 ヒッタイトの首都ハットゥシャ

ハットゥシャ

トルコ中央部のハットゥシャは、紀元前17~前13世紀に繁栄した、ヒッタイト王国の首都の遺跡です。

ヒッタイト人は、優れた製鉄技術を持ち、鉄製の武器を生み出した騎馬民族です。

トルコの工芸品 イズニック陶器

イズニック陶器

トルコのお土産品として有名なのが、鮮やかな色彩が特徴的な陶器やタイルです。

その中でも有名なのがイズニック陶器です。

イズニック陶器は、独自の技法で生産されるトルコの伝統工芸品です。

幾何学模様や植物の意匠が施されているものが多いです。

トルコの伝統料理 ドルマ、ピデ、ドネル・ケバブ

トルコ料理は、中国料理、フランス料理と並んで世界三大料理とされています。

トルコ料理はオスマン帝国の宮廷料理の流れを汲んでいます。

【ドルマ】

ドルマ

ドルマとは、パプリカやトマトなどの野菜に、スパイスを効かせた肉や米の具材を詰めた前菜です。

【ピデ】

ピデ

ピデとは、舟の形をしたトルコ風のピザです。

【ドネル・ケバブ】

ドネル・ケバブ

ドネル・ケバブは、焼いた肉を、外側から薄く削っていく肉料理です。

【コーヒー文化】

トルコにはコーヒー文化があります。

トルココーヒーは濃厚で泡立っているもので、社交や友人との交流の場には欠かせません。

コーヒーを飲む際には、伝統的なトルコのカップであるジェズヴェを使用します。

【トルコアイス】

日本で人気のトルコアイスは、トルコでは「マラシュ・ドンドゥルマ」と呼ばれています。

粘り気が強いのが特徴です。

トルコの優良企業

TAVエアスポーツ ホールディング・・・主に東欧、中東を中心とした10以上の空港の運営を手掛けている

アスカム(自動車メーカー)

オヤック・ルノー(自動車メーカー)

トルコの主要産業

トルコはアジアとヨーロッパの境目に位置し、古来から交易の要衝として発展してきました。

2000年以降、トルコは急速な都市化と雇用、所得の増加によって経済基盤を強化すると共に、市場を開放して金融・貿易を拡大してきました。

自動車産業はトルコ最大の産業で、生産台数は世界第15位です。

トルコでは農業生産は世界の主要国の一つとなっています。2017年でトルコの農業経済は世界で7番目となりました。

トルコの貴金属産業は、伝統芸術と最新技術を組み合わせ、世界的に有名となりました。

トルコは貴金属の世界的な加工基地として知られ、輸出のほとんどは金製品や銀製品です。

トルコの政治

トルコは大統領制で、複数政党制です。

長らく議院内閣制でしたが、2018年に憲法が改正され、議院内閣制を廃止して実権型大統領制となりました。

現在(2026年)の大統領はエルドアン氏(任期2014年~)で、彼は絶大な権力を持ち、司法にも干渉していると言われています。

エルドアン大統領の公正発展党が支持を集めている理由は、イスラム回帰の政党だからです。

トルコはかつてオスマン帝国と呼ばれ、イスラムの栄華でした。

そこにエルドアン大統領が登場し、「イスラムのことを考えます」と宣言して、大人気となります。

しかし一方で、反政府的な学者やジャーナリストを逮捕するなどして、国際社会で非難されていることも事実です。

トルコの最近のニュース、国名変更について

トルコは2022年、国連での国名を「Turkey(ターキー)」ではなく「Turkiye(テュルキエ)」に変更するとし、国連でそれが同意されたそうです。

執筆者:山本和華子

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