古代の建築素材 ~世界史編~

はいみなさんこんにちは。

今回は、古代建築の建築素材について書いていこうと思います。

石は、もっとも自然状態に近い住居の基盤でした。

人類は風雨に浸食されてできあがった岩盤の洞穴に、生活空間を見つけ、そしてさらにそれを削り出すことによって、空間の拡張を始めました。

石の中でもとりわけ石灰石と、石灰石が変成化してできた大理石が、神殿建築の素材として用いられるようになりました。

大理石が神殿建築の素材として用いられるようになったのは、大理石が石としての耐久性を確保しつつ、加工がしやすいことなど、建築素材としての優れた点が強かったからだと考えられています。

土は、建築素材として用いるには加工方法の発明が必要でした。

その加工方法とは、レンガ製造です。

土を型枠で形作り、乾かして固める(日干しレンガ)ことで、土を石のように積み上げることが出来ることができるようになりました。

またそれを焼くと(焼成レンガ)、耐力は大幅に増しました。

レンガによる建築行為は、メソポタミア周辺地域でとくに栄えました。

建築行為には、ある時点で、一人作業ではなく集団による共同行為が必要になってきます。

その共同作業を特に必要としているのが、木材です。

高温多湿の亜熱帯地域では大地は木に覆われているので、それらを建築材料にすることで、より深い共同作業の文化が育まれました。

また、木造特有の腐朽のしやすさという性質は、さらに、その建築に集団的維持の必要が生じました。

執筆者:山本和華子

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