キュレーターは、巧みなテーマ設定や、作品の選択、ディスプレイなどによって鑑賞者を誘惑し、心を揺さぶる体験を演出します。
また、展覧会などの実践を通じ、社会に対して批評や思想の提案を行います。
キュレーターの仕事は、視覚芸術を解釈し、これに添って、芸術を再度プレゼンテーションすることです。
キュレーターは、展覧会やプロジェクト企画の実現を通して、鑑賞者と作品を媒介します。
また、作品と人とを出会わせ、作品についての理解を促すことを、主たる仕事としています。
作品はそのままで存在するのではなく、鑑賞するという体験を通して初めて芸術作品として存在するのです。
どのような空間、文脈、関係性で見せられるかによって、体験は異なってきます。
画家は、作品をどのような形で鑑賞者に見せたいのでしょうか?
どのような文脈を通して見せたいのでしょうか?
また、その画家は、社会に対するどのようなメッセージを作品に込めたのでしょうか?
キュレーターの仕事において、アーティストとのかかわりの中で最も興味深いのは、彼らの新作制作に関わることです。
それは、一つの展覧会を創るときのように、コンセプトから関わっていくことを指します。
その際には制作の過程におけるコラボレーターとして、情報収集や知識の提供も行っていきます。
執筆者:山本和華子
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