【お金とは何か、稼ぐとは何か】佐藤航陽著『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』の要約

人はなぜお金を払うのか。

経済は、個人の欲望を起点に動く報酬(インセンティブ)のネットワークである。

経済とは、人間が関わる活動をうまく回すための仕組みである。

社会における多くの非効率や不幸を最小にするためには、
物事をうまく回すための普遍的な構造を理解し、
何かを新しく創る人達が、それを使いこなせるようになることが近道である。

経済システムの要素
1、報酬が明確である(インセンティブ)→メリットっが明確
2、時間によって変化する(リアルタイム)→常に状況が変化するということを、参加者が知っていることが重要
3、運と実力の両方の要素がある(不確定性)→不確実な要素があった方が、経済システムは活気が出る
4、秩序の可視化(ヒエラルキー)→秩序が可視化されている必要がある
5、参加者が交流する場がある(コミュニケーション)→人間は社会的な生き物だから、他人との関係性で自己の存在を定義する



経済界における大きな流れは、「分散化」

分散化が進んでいくと、情報やものの仲介だけでは価値を発揮できず、
独自に価値を発揮する経済システムそのものを作ることができる存在が大きな力を持つ。

トークンエコノミーは、経済圏がネットワーク内で完結している。
トークンエコノミーでは、特定のネットワーク内で流通する独自の通貨をトークンとして生産者が発行して、
完全に独自の経済圏を創り出すことができる。
トークンの性質、どんなルールで流通するかも、個人や組織が自分たちで考えて自由に設計することができる。

これまで価格のつきにくかったあいまいな概念もデータとして認識できれば、
トークンにして市場価値をつけることができる。

消費経済が1割、資産経済が9割の現代、お金の価値そのものが下がり続けている。

お金が、価値を媒介する唯一の手段という「独占」が終わりつつある。

あらゆるものが満たされた世界では、人生の意義や目的こそが価値になる。

自分がとことん熱中できることを探して、独自性を追求していくことが、結果的にうまくいくための近道である。

本当に価値を提供できる人は、会社に属して働く必然性がなくなっていく。



もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。

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