ちょっとディープな穴場の京都旅 ~骨董巡り、田辺朔郎、仙洞御所~

目次

聖護院、西尾八ッ橋の里

本家西尾八ッ橋 本店の東隣に位置する「西尾八ッ橋別邸」は、

お食事処・甘味処 西尾八ッ橋の里として公開されました。

この建物の窓に使われているガラスは、うねうねしていて、とっても風情がありました。

このガラスは、明治時代に作られたもので、製造工程が現在とは違うから、うねうねしているのだそうです。

上の写真は、「かきつばたの池」。

この橋は、八ッ橋のお菓子をイメージしているのだそうです。

かきつばたといえば、在原業平の和歌が有名ですね。

お茶室。完成したばかりらしく、土壁がすごく綺麗でした。

土壁は、呼吸する壁と言われていて、夏は涼しく、冬は暖かいのだそうです。

昔の人々の知恵ですね。

骨董巡り

京阪三条駅周辺の、骨董品、古美術めぐり。

蒔絵や、古墳時代の壺、器を焼くための釜の部品など、たくさんのお宝に出会うことが出来ます。

まったりファンキーなおっちゃんが店主の古美術屋さんもあります。

そのファンキーなおっちゃんは、この周辺の成り立ちも教えてくださいました。

なんでも、戦後、GHQが蹴上の都ホテルに占拠した時代、

アメリカ人が祇園で飲み歩く道程がこの地域だったそうで、

アメリカ人観光客向けに骨董品が売られたのがはじまりなんだそうです。

その一角には、染織のお店もありました。

染色家である吉岡幸雄さんのお店です。

天然の植物から染められた絹や麻で織られた布を用い、

身近なクッションやストールなどが販売されています。

この周辺では、店主、お客さん、色んな人と出会うことが出来ます。

本当に面白いですよ。

琵琶湖疏水

蹴上という地域には、田辺朔郎という人物のブロンズ像が立っています。

彼は、琵琶湖疏水の工事設計の総責任者でした。

琵琶湖疏水の構想の原型は、工部大学校の卒業論文「琵琶湖疏水工事の計画」にあったそうです。

琵琶湖疏水は、琵琶湖の湖水を京都市へ流すために作られた水路です。

水路では、完成時は発電も行っており、疏水の水で起こした電気を用い、

インクラインの台車を走らせていたそうです。

仙洞御所

仙洞とは本来、仙人の住み処をいうそうです。

仙人とは俗世を離れて深山に隠遁することから、

退位した天皇の住まいの美称として用いられるようになったそうです。

それで仙洞御所なんですね。

京都御苑内にある仙洞御所は、1627年に後水尾上皇のために

造営されたもので、正式名称は桜町殿というそうです。

ハイアット・リージェンシー京都

ハイアット・リージェンシー京都。

ハイアットリージェンシーの母体は、ハイアットホテル&リゾーツという会社ですが、

創設者はシカゴの大資産家であるプリツカー家で、

建築界のノーベル賞とも称されるプリツカー賞を運営しています。

ロビー、天井、廊下、エレベーターなどの箇所は、

細い木を繰り返して用いて、格子型や菱形文様を作り出していてとても美しいデザインでした。

併設しているバーの内装も素敵でした。

執筆者:山本和華子

『京都観光 A to Z』という本を出版しました!

今ならキンドルアンリミテッドで無料で読むことが出来ます。

ツイッター(@wakako_kyoto)もやっています。よかったらフォローしてね♪

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次
閉じる