はいみなさんこんにちは。
今日は、暮沢剛巳著『拡張するキュレーション』を要約していきたいと思います。
キュレーター(curator)の語源にあたるのが、ラテン語の「curare」である。
これは、未成年者などの面倒を見るという意味の言葉だった。
王侯貴族の詩的なコレクションをどのように分類し、
維持・管理するべきか、その意味で「curare」の言葉が用いられた。
【民芸】
駒場東大前駅の近くに、日本民藝館がある。
開館は1936年と歴史は80年以上に及ぶ。
「民芸」とは、民衆が日常生活の中で用いる工芸品や雑器を評価の対象としている。
日本民藝館はこの民芸を所蔵・展示する美術館である。
この日本民藝館の開館に尽力したのが、柳宗悦(やなぎむねよし)である。
日本民藝館のコレクションの一つである陶磁は、伊万里、唐津、丹波、瀬戸などを中心に、
全国各地のものが集められている。
その他染織、木工、漆工、彫刻、絵画、金工、石工、ガラス工芸なども収集されている。
海外のものには朝鮮半島のコレクションが多くを占める。
中国大陸のものだと、明~清代の陶磁や漢~六朝の拓本(たくほん、石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を、紙を当てて写し取ったもの)、元~明代の細密画などが所蔵されている。
すべての展示の共通点として、小さな黒い板に朱色の文字でキャプションが必要最小限に書かれていること。
日本民藝館に展示されているものはすべて、柳宗悦の趣味、審美眼によって選ばれた「作品」であって、
人類学や民族学などの学問的見地から選ばれた「資料」ではない。
柳が自らの主観・審美眼によって、数ある日用雑器の中から特定のものだけを選び出すことによって成立した、
「民芸」の画期性とは何だろうか。
→「民芸」という新しいジャンルを創出した。
あくまで一個人の主観によって工芸のジャンルを形成したことは、まぎれもなく柳の慧眼を物語っている。
柳は創作的な蒐集と称し、「蒐集はどこまでも質の正しさを追うべきである」と、
自らの価値判断に基づく蒐集の意義に強くこだわっていた。
この「創作的な蒐集」は、キュレーションと同義である。
本書では民芸の他に、美術館の文脈、観光やツーリズム、ワインなどの食などのキュレーションについて書かれており、読みごたえ満載です。
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