私はある日、京都の六波羅周辺を歩いていました。
六波羅蜜寺の空也像を見たり、平清盛の話を聞いたり、六道珍皇寺の閻魔像を見たり、小野篁の井戸を見たり、ツルメソの弓矢町を感じながら、歩いていました。
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その日の帰り、ふと入ったお寺が、養源院という場所でした。
私はもっぱら古代史歴女なので、武将の歴史をほぼ知りません。
そのときにそこにいたスタッフさんの早口な解説を流すようにふんふんと聞きながら、養源院の客殿(重要文化財)にある血天井を見ていました。
その血天井は、とても生々しかったです。鮮明に形が残っており、当時の武将の最期を物語っていました。
「武将の死を弔い、魂を天に送るために、板の間を天井にはめ込んだ」というスタッフさんの言葉は、ずっと心に残りました。
その血天井は、伏見城落城のときに鳥居元忠らが自刃したときの廊下なのだそうです。
養源院は、浄土真宗のお寺です。
本尊は阿弥陀如来です。
鳥居元忠・・・初めて聞く人物だな、ふむふむ・・・
そして私は、鳥居元忠のお墓参りのために、知恩寺へと向かうのでした・・・
執筆者:山本和華子
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