京都の寺院と国宝の仏像の解説 ~日本文化紹介シリーズ~

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広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像 国宝 飛鳥時代

広隆寺は、真言宗単立のお寺です。

秦氏の氏寺であり、平安京遷都以前から存在した、京都最古の寺院だそうです。

603年に秦河勝(はたのかわかつ)という人物が、聖徳太子から仏像を賜わり本尊として建立したことが始まりとされています。

広隆寺には、飛鳥時代を代表する、日本の国宝第一号に指定された弥勒菩薩(みろくぼさつ)半跏思惟像(はんかしゆいぞう)が有名です。

この半跏思惟像は、アルカイック・スマイルの表情をしていることでも有名です。

弥勒菩薩は、釈迦がなくなってから56億7000万年後に私たちの世界に来て、人々を救います。

神護寺 薬師如来立像 国宝 奈良~平安時代

神護寺は、真言宗のお寺です。もとは和気氏の氏寺でした。

平安・鎌倉時代の仏像、絵画、書跡など多くの文化財が残っています。

神護寺の梵鐘は国宝で、日本三名鐘のひとつに数えられています。

薬師如来は、一切衆生の病気を治し、心身ともに健康にしてくれるそうです。医療の貧弱な時代にこの祈願は歓迎されました。

東寺 不動明王像 国宝 平安時代

東寺は、東寺真言宗の総本山の寺院です。

世界遺産に登録されています。

東寺は、嵯峨天皇より空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。

東寺は、嵯峨天皇より空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。

不動明王の顔は、激しい怒りの表情をしており、髪の毛を左側に垂らしています。この髪型を索髪(さくほつ)といいます。

醍醐寺 薬師如来坐像 国宝 平安時代

醍醐寺は、真言宗醍醐寺派の総本山です。

醍醐山に200万坪以上の高台な境内を持ち、国宝や重要文化財を含む約15万点の寺宝を所蔵しています。

豊臣秀吉による「醍醐の花見」が行われた地としても知られています。

また、世界遺産にも登録されています。

浄瑠璃寺 九体阿弥陀如来像 国宝 平安時代

浄瑠璃寺は、真言律宗のお寺です。

境内には、浄土式庭園と、平安時代の三重塔が残っており、平安時代の雰囲気を今に伝えています。

如来とは、一度は悟りを開いたが、人々を救うために真理の世界から再びこちらへ戻ってきた人を指します。

阿弥陀如来は、無限の光明で人々を永遠に救ってくれます。

三千院 阿弥陀三尊像 国宝 平安時代

三千院は、天台宗の寺院です。

かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られた大原の里に、三千院があります。

青蓮院、妙法院とともに、三門跡寺院のひとつに数えられています。

阿弥陀如来が建物より大きいため、天井を舟底型に折り上げています。

清凉寺 釈迦如来立像 国宝 平安時代

清凉寺は、浄土宗の寺院です。

室町時代より、融通念仏宗の道場として発展しました。

釈迦如来像はすべての仏像の基本形です。つまり、一枚の衣だけをまとって、装飾品を何もつけない姿で造られます。

執筆者:山本和華子

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